朝晩めっきり寒くなってきましたね。
日中との温度差が大きいので、体調に気を付けたいです。
ペンギンハウスでは近頃、胃腸炎のお子様のお預かりが増えてきました。
そこで今月は、お子様が嘔吐、下痢をした時にご家庭でどうしたら良いか、その対処法をご紹介します。
〇嘔吐
発症するとしばらくは嘔吐症状が続きます。
ひとしきり胃の中のものを吐ききると、自然に嘔吐をすることも少なくなり、本人も水分を欲するようになります。しかしまだまだ胃腸の動きも悪い時期であるため、本人任せに水分をあげるのではなく、保護者の方が少量ずつ与えるようにしてください。スプーン一杯の水分をあげてみて嘔吐しないことを30分程度観察した後にその倍量をあげるなど、極少量ずつこまめに与えることがポイントです。
嘔吐時には水分以外にも糖分やミネラル等も失われます。そのため、水やお茶だけでは不充分であり、市販の乳児用経口イオン水が脱水を避けるためにはベストです。しかし、味の問題から嫌がるお子さんもいらっしゃるので、リンゴジュースを薄めたりすることも許容されています。
なお乳製品は下痢症状を悪化させるので、胃腸炎の時には避けるようにしてください。この時期には吐き気止めを併用することも有効です。
〇下痢 下痢の場合、水分摂取の重要性は変わりません。 また、胃腸の働きが弱っている時期ですので、おかゆやうどん、野菜スープやゼリー等、柔らかいものを中心にあげてください。繊維質の多い野菜や脂肪の多い食べ物、お菓子等は避けましょう。 整腸剤を飲むことも適応になります。 経過中に体重が減ることもありますが、一過性のことがほとんどです。急性期にはいかに脱水を避けるかに注意を払い、適切なタイミングで水分/固形物を与えることが肝要です。
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